軽自動車で車中泊しよう!カップルや家族におすすめの車種5選

車中泊に興味はあるけれど、そんなに大きなクルマは買えないしなあ、なんて思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は大きなミニバンやSUVではなく、身近で乗りやすい軽自動車でも車種をしっかりと見極めれば、楽しく快適な車中泊をすることが可能なのです。
そこで今回は、車中泊におすすめの軽自動車を解説するとともに、具体的な車種5つをご紹介いたします。

軽自動車でも車種によっては快適な車中泊ができる!

軽自動車は街乗りにちょうどよく、価格がリーズナブルなことから今や老若男女を問わず人気の車種です。
そもそも軽自動車とは排気量660cc以下のコンパクトな規格の車を指しますが、実はその中でもさまざまなボディタイプがあり、それぞれ使い勝手や乗り心地が異なります。
それでは、たくさんの軽自動車の中でどんなタイプが車中泊に向いているのか、ご紹介しましょう。

スーパーハイトワゴン系

軽自動車の中で特に使い勝手が良く、子どもにとってはもちろん、大人が大きな荷物を持った状態でも乗り降りしやすいと人気なのが「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるタイプです。
これは全高が約1,700mm以上という背の高い軽自動車を指し、室内の天井部分に大きなゆとりがあるのが特徴です。
天井だけではなく室内空間そのものもが広いので、車中泊の際に家族で並んで眠るにも、たくさんの荷物を積むのにも非常に適しています。
シートアレンジが豊富で全席フルフラットシートに出来たり、半分だけ倒して長尺の荷物を積んだりと、使い方は自由自在。
また、多くの車種が採用しているスライドドアは、車がたくさん並ぶ駐車場などでも場所を取らず便利。日常の使い勝手のほか、車中泊においてもその利便性を存分に発揮するタイプです。

トールワゴン系

トールワゴン、あるいはハイトワゴンと呼ばれる軽自動車は、上述の「スーパーハイトワゴン」よりはやや全高が低いモデル。 それでも全高は約1,600mmと高めで、天井には十分なゆとりがあります。
また、室内空間はスーパーハイトワゴンと同様、使い勝手やゆとりを重視した作りになっているため、居住性も良好。 そして全高を低く抑えることで横風にあおられにくく、スライドドアでなくヒンジドアを採用することで剛性と安全性が高いというメリットもあり、居住性だけでなく運転のしやすさが特徴と言えます。

ワンボックス系

軽自動車のワンボックス系とは、ボンネット部分がほとんどないいわゆる箱型の車を指します。 全高はスーパーハイトワゴンよりも高い約1,800mmですが床も高く、運転安定性や乗降性にはやや欠けるものの広さはバツグンです。
荷室スペースがかなり広く、キャンプ用具や釣り用具などかさばる荷物、長尺の荷物もラクラク積めるのが特徴。この部分はDIYでアレンジしやすいので、車中泊専用に作り変える方も多くいます。 スーパーハイトワゴン系、トールワゴン系に比べるとややクセがあるものの、自分好みにしたい車中泊本格派にはおすすめです。

車中泊におすすめしたい軽自動車5選

上述の広いスペースが確保されたタイプを選べば、軽自動車でも十分に車中泊を楽しむことができます。
ここからは、室内空間やシートアレンジなどが充実したカップルや家族での車中泊におすすめの軽自動車をご紹介します。

車中泊におすすめの軽自動車その1:ホンダ N-BOX

軽自動車の代名詞と言っても過言ではないのがホンダ N-BOXです。2021年5月にはシリーズ累計販売台数が200万台を突破し、登録車を含めた新車販売台数でもたびたび第1位を獲得している大人気モデルとなっています。
そんなN-BOXの特徴は、全体のバランス感と室内空間の広さ。車中泊に使うなら前席の左右がフラットな「ベンチシート」タイプがおすすめです。 完全に平らなフルフラットにはなりませんが、前席を後ろに倒して後席とつなげたり、後席を前に倒して自転車を積んだりすることもできます。

サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 3,395mm × 1,475mm × 1,790mm(4WDは全高1,815mm)
  • 燃費(WLTCモード):21.2km/L(グレード:G FF)

車中泊におすすめの軽自動車その2:スズキ スペーシアギア

スズキ スペーシアギアは、遊び心にあふれたSUV風の軽スーパーハイトワゴンです。冒険心をくすぐる外観にくわえ、室内空間もまるで秘密基地のようなワクワク感があります。
アウトドアにもうってつけで、シートは全席撥水加工となっており、濡れたり汚れたりしてもサッと拭き取れるため海や川に行くにも便利です。 また、前席を後ろに倒せば余裕をもって横になることもでき、車中泊マットなどで凹凸を軽減することで快適に眠ることができます。

サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 3,395mm × 1,475mm × 1,800mm
  • 燃費(WLTCモード):21.2km/L(グレード:HYBRID XZ 2WD)

車中泊におすすめの軽自動車その3:ダイハツ タント

使い勝手のいいスーパーハイトワゴンと言えば、ダイハツ タントです。大開口のミラクルオープンドアや低床ステップで乗り降りしやすい「ミラクルウォークスルーパッケージ」が人気。 運転席も助手席も前後にロングスライドでき、室内空間を伸び伸び自由に使うことができます。
前席を後ろに倒して後部座席とつなげれば広々と使えますが、やや段差ができるので車中泊マットなどを活用しましょう。 ピラーのない大開口ドアのおかげで車外から室内を整えるのがラクなのは、車中泊ではかなり嬉しいポイントです。

サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 3,395mm × 1,475mm × 1,755mm(4WDは全高1,775mm)
  • 燃費(WLTCモード):21.2km/L(グレード:X FF)

車中泊におすすめの軽自動車その4:スズキ エブリイワゴン

スズキ エブリイワゴンは軽ワンボックスの中でもNo.1(スズキ調べ)の室内長・幅・高さを誇り、アウトドアやキャンプはもちろん、車中泊にもぴったりです。
室内は広々しているだけでなく、16ヶ所もの多彩な収納スペースでさらに便利に使えます。 またエブリイワゴンは本格的な車中泊のための専用アクセサリーも豊富。ベッドクッションのほか、純正アクセサリーとして2段ベッドまで販売されています。
なお、ワンボックスで気になる床の高さですが、グリップやステップによって乗り降りがしやすいよう工夫され安心です。

サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 3,395mm × 1,475mm × 1,815mm
  • 燃費(WLTCモード):13.4km/L(グレード:JPターボ 2WD)

車中泊におすすめな軽自動車その5:ホンダ N-VAN

軽商用バンのホンダ N-VANは、軽バンとしてはめずらしいFFレイアウトを採用。 ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」による低床化や、「ダブルビッグ大開口ドア」などによって使いやすさが工夫されたモデルとなっています。
商用バンとはいえ、「+STYLE」グレードを選べばN-BOXにも似たカジュアルさがあり、乗用車的に乗ることが可能です。
また助手席と後席が段差なく、完全に平らに倒せるのが特徴で、車中泊やアウトドアにも向いています。

サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 3,395mm × 1,475mm × 1,945mm(4WDは全高1,960mm)
  • 燃費(WLTCモード):19.8km/L(グレード:G FF 6速MT)

おすすめの軽自動車で車中泊を楽しもう

今回は、車中泊におすすめの軽自動車を5車種ご紹介しました。
どのモデルも広々した室内空間となっていますが、特に注目したいポイントは、シートのフラット度とセンターピラーです。 車中泊で眠る時の快適さを左右するのがシートの段差ですので、いかに段差をなくすアイテムを活用できるかが安眠のカナメになります。
また車中泊では、就寝時と運転時で室内を大幅に模様替えしなくてはならないので、ピラーのない大開口ドアは大変便利なポイントです。
軽自動車で車中泊を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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