高級オイルは必要?
損をしない適切なエンジンオイル交換の費用とは

車を安全で快適に使うためには定期的なメンテナンスが欠かせません。そんな車のメンテナンスで代表的な存在がエンジンオイル。エンジンオイルは車の血液と言われるほど重要な存在です。ところが、さまざまな価格帯や種類のエンジンオイルが販売され、どれを選んだらよいかわからないという方も少なくないでしょう。
そこでエンジンオイルの種類や交換費用をご紹介し、もっとも効果的で損をしないエンジンオイル交換について解説していきます。

まず知っておきたいエンジンオイルの役割

エンジンオイルは定期的な交換が必要であり、車の代表的なメンテナンスの一つとして認識されている方も多いと思います。 エンジンオイルを定期的に交換しなければならない理由は、各部を潤滑することを含め5つの重要な役割を確実に果たすためです。

エンジンオイル5つの役割
  • 部品どうしの摩擦を低減する=潤滑作用
  • 部品どうしの隙間を密閉して爆発の力を逃さない=密封作用
  • エンジンで発生する熱を冷ます=冷却作用
  • 燃焼や摩耗で生じる汚れを洗い流す=清浄作用
  • 金属表面を被膜で覆う=防錆作用

どの作用もエンジンが正常に作動するためには欠かすことのできない大事な要素。交換時期が到来したオイルはドロドロで黒く変色していますが、それはエンジンオイルがしっかり仕事をしてくれた証拠なのです。

交換費用に大きく関係するエンジンオイルの種類

車にとって大事なエンジンオイルですが、ひとくちにエンジンオイルといっても量販店や専門店、ネット上にはさまざまな製品が紹介、販売されています。 交換費用は軽自動車で2,000円以下のものから、中には数万円にもなろうかという高級品まであり、いったいどんなオイルを選ぶべきか迷ってしまいます。
そこで、まずはエンジンオイルの種類についてお話ししていきましょう。

数字で表されるエンジンオイルの粘度

エンジンオイルを選ぶ際に一つの基準となるのが「0W-20(例)」と表記されている粘度指数です。
始動時や低温時におけるオイルの柔らかさを示すのが、最初に記されている「0W」。WはWinter(冬)の略で、この数字が低いほど寒さに強い、始動性が良い、燃費効率が良いなどの特長があります。
続く「-20」の数字は高温時におけるオイルの硬さ・柔らかさを示し、数字が高いほど、熱に強い、高速走行に適しているなどの特長があります。

エンジンオイルの基本的な性能と品質規格

エンジンオイル選びは粘度だけでなく、「SM」や「SN」といったAPI品質規格も大事な基準となります。世界中にはさまざまな規格で分類されたエンジンオイルが存在しますが、日本でもっともメジャーなのがAPI規格です。
API規格とはアメリカ石油協会(American Petroleum Institute)が定めた規格で、酸化安定性や洗浄性など数多くの審査基準によってSAからSPまで14種類に分類されています。
現在普及しているのはSL・SM・SN・SN PLUS・SPの5種類。アルファベットが後半に行くほど最新の規格となり、燃費性能や環境性能が高くなっていきます。(なおSOはほかの用語と混同するため使われておらず、SN PLUSと表記されます)

粘度指数とグレード別で異なる販売価格

上記でお話しした規格や種類によって、エンジンオイルそのものの性能だけでなく価格も大きく異なります。そこで粘度指数とグレード別で代表的なエンジンオイルの価格を見ていきましょう。 なおガソリンスタンドやディーラー、カー用品店など販売店によって価格が異なるため、Amazonで販売されている4L缶の価格を1つの基準として調査しました。

代表的なエンジンオイルの販売価格の目安(4L缶)

NISSANエンジンオイル SJエクストラセーブX 10W-30
  • 粘度指数:10W-30
  • API規格:SJ
  • 価格:2,240円(2021年2月10日時点のAmazon価格)

もっともベーシックな粘度、品質のエンジンオイルです。現在市販されているほとんどのガソリン車に使用することができます。ただし、省燃費性能を追求したエコカーや高出力のスポーツカーには向かない可能性があります。

NISSAN エンジンオイル SNストロングセーブ・X 0W-20
  • 粘度指数:0W-20
  • API規格:SN
  • 価格:3,101円(2021年2月10日時点のAmazon価格)

粘度を下げ、100%化学合成油を使用したエコカー向けのエンジンオイルです。0Wという冷間時性能は、冷えていても食用サラダ油のようにサラサラ。燃費性能に優れる反面、粘度が低いため高出力のターボ車や年式の古いエンジンには使用することができません。

Mobil エンジンオイル モービル1 SN 0W-40
  • 粘度指数:0W-40
  • API規格:SN
  • 価格:5,283円(2021年2月10日時点のAmazon価格)

幅広い粘度指数に対応し、ベースオイルには化学合成油を使用した高品質なエンジンオイルです。一般的な乗用車から高出力なスポーツカーまで使用できますが、省燃費性能を追求したエコカーの場合は燃費が悪化する可能性があります。

依頼先によってエンジンオイル交換費用は違うのか?

エンジンオイルの交換には上記でご紹介したエンジンオイル本体の価格以外に交換工賃が必要です。
エンジンオイル交換工賃の目安は新車ディーラーで1,000円~1,500円程度、ガソリンスタンドやカー用品店の場合は500円~1,000円程度。しかし店舗によっても異なるため、交換を依頼する予定の店舗に直接確認するようにしましょう。 また上記の工賃はエンジンオイルを同時購入することが前提で、通常は総額に含まれて請求されるため、あくまで一つの目安としてお考えください。

ネットで安く購入しても工賃が割高になることもある

上記でご紹介したように今やエンジンオイルもネットで買える時代。商品やキャンペーンによってはかなり安く購入することができます。
しかし、ここで注意したいのがエンジンオイルを持ち込みで交換を依頼した場合、交換工賃が割高になるということです。 工賃の目安はエンジンオイルを購入した場合の倍で、新車ディーラーなら2,000円~3,000円程度、ガソリンスタンドやカー用品店の場合は1,000円~2,000円程度です。また店舗によっては持ち込み不可の場合もあります。
ネットでエンジンオイルを購入しようと検討中の方は、事前に工賃や持ち込みの可否を確認するようにしましょう。

エンジンオイル選びに迷ったら安価なものがおすすめ

どんなエンジンオイルを使うべきか悩んだ場合、高価なものを入れておけば間違いないという考え方もありますが、一概にそうとも言えません。 なぜなら古くなったエンジンオイルを使い続けるよりもこまめに交換することで、冒頭でお話しした「エンジンオイル5つの役割」を確実に発揮させやすくなるためです。
一般的に高価なエンジンオイルには、安価なものよりも多くの添加剤が配合されています。これらの添加剤はエンジン内部の洗浄や摩擦低減といったエンジンオイルに与えられた5つの役割をより効果的に発揮させるために配合されているのです。
そのため高価なエンジンオイルには価格相応とも言える一定の効果が期待できます。しかしエンジンオイルとして販売されている商品は、価格に関わらずもともと持っている役割は同じ。高価なものだからと言ってその効果が長持ちするわけではありません。

高価なエンジンオイルも定期交換をしなければ宝の持ち腐れ

つまり、もっともエンジンにとって理想的なのは、高価なエンジンオイルを使い推奨されている交換時期(一般的には5,000kmまたは6ヵ月※)よりも早いタイミングで交換することなのです。
しかし当然のことながら高価なものを使えば費用がかさみ、定期的かつ確実に行うべきエンジンオイル交換が大きな負担になってしまいます。 その結果「高いエンジンオイルだからちょっとくらい交換時期が延びても大丈夫」と交換を先延ばしにしてしまうという方も少なくありません。
したがって、負担に感じるような高価なエンジンオイルを使用するよりも、費用負担の少ないものを使い推奨基準よりもやや短いスパンで交換し続ける方が、結果的にエンジンにとって良い効果をもたらすのです。

※交換時期は車種、走行距離、走行内容によっては異なります。詳しく知りたい方はコチラもチェック!

エンジンオイル交換費用で悩みたくない方にはカーリースがおすすめ!

「エンジンオイルの種類や交換費用についてはわかったけど、自分で決めるのは難しい!」という方も少なくないと思います。
そんなときはお店の方が勧めるエンジンオイルを使用しておけば間違いありません。 しかし「お店のおすすめとなるとなんだか高いエンジンオイルを勧められるのでは?」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、エンジンオイル交換を含めたメンテナンス費用と車両代や税金がセットになったカーリースがおすすめです。
月々定額のリース料にエンジンオイル交換費用が分割して含まれているため、急に高価なエンジンオイルを勧められるようなことがありません。また毎回同じところに依頼できるため面倒なお店探しの必要もなく安心してお任せできます。