【2021年最新】春だから乗りたいオープンカー!
人気の国産8車種を紹介

オープンカーは自然の風をダイレクトに感じられ、特別空間を簡単に作り出せたりする魅力を備えています。
実用性にやや不安はあるものの、趣味の車やセカンドカーとして購入したいと思っている方も少なくないでしょう。
特に春は暑すぎず寒すぎない気温、暖かい日差しが心地良い季節。今回は、そんな春の空気を感じられる人気の国産オープンカーを現行モデル・生産終了あわせ8車種ご紹介します。

実は年中快適?!オープンカーの魅力とは

「屋根が無くて寒そう…。」というイメージを持たれがちのオープンカーですが、一年中快適に乗ることができるのをご存じでしょうか?
オープンカーの魅力は、天井がないことによる解放感、駆け抜ける爽快感、一般的な車では感じられない特別感を味わうことができることです。 頭上に限りなく広がる空や自然の空気を直接感じられ、一度ハマってしまったら抜け出せないとも言われます。
そんなオープンカーは専用の空調設備やシートヒーターが装備されていることが多く、さらに走行風の巻き込みを最小限に抑える工夫がされています。
そのため、「寒い冬は乗れない!」などということはなく、通年快適に乗ることができるのです。

現行モデルの国産オープンカー

2021年3月時点現行型オープンカーには、どのようなモデルがあるのでしょうか。
ここからは、手頃な軽オープンからラグジュアリーオープンカーまで国産4車種を紹介します。

マツダ 4代目ロードスター(ND型)

マツダ 4代目ロードスター(ND型)は、2015年から販売を開始した歴史あるライトウェイトオープンスポーツカーです。 4代目ではマツダの「魂動(こどう)」デザインを全面的に採用し、コンパクトサイズながら躍動的で生命力を感じるスタイルとなっています。
また、「S」グレードでは990kgという軽量な車両重量も相まって、軽快なドライビングを実現。エンジンは、縦置き直列4気筒1.5Lガソリンエンジンを搭載し、後輪駆動を駆動するFR方式を採用しています。
手軽にオープンドライブを楽しみたければ6速ATを、運転操作そのものも楽しみながらオープンエアを満喫したければ6速MTを選ぶと良いでしょう。価格(以下、表記価格は消費税込み)は2,601,500円~3,334,100円です。

マツダ 4代目NDロードスター/サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 3,915mm × 1,735mm × 1,235mm
  • 燃費(WLTCモード):16.8km/L(グレード:S、6速MT)

ホンダ S660

ホンダ S660は、2015年にデビューした軽オープンスポーツカーです。軽スポーツカーや軽オープンカーとしては珍しく、エンジンを座席すぐ後ろに搭載するミッドシップレイアウトを採用しています。
ルーフを開けると、フロントガラス部とシート後ろのロールバーが残るタルガトップスタイルになるのもS660ならではの特徴です。
トランスミッションは、AT(CVTパドルシフト付)と6速MTを用意。ミッドシップならではの前後重量配分45:55により、 ドライバーを中心に車両が旋回するようなハンドリングの良さを実現しています。価格は2,031,700円~3,150,400円です。

ホンダ S660/サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 3,395mm × 1,475mm × 1,180mm
  • 燃費(WLTCモード):20.6km/L(グレード:β、6速MT)

ダイハツ コペン

ダイハツ コペンは、2014年に2代目となった軽オープンスポーツカーです。シャープなスタイリングの「ローブ」、多面体ボディを採用したスポーティーな「エクスプレイ」、 初代コペンをモチーフとして丸型ライトを装備した「セロ」、トヨタのスポーツ部門GRが手がけた「GR SPORT」の4種類を展開。
トランスミッションは、7速スーパーアクティブシフト付CVT(AT)と5速MTを用意しています。
そして、コペン最大の特徴は、高級オープンカーなどに採用される電動開閉式ハードトップルーフを採用していること。 運転席に座ったままスイッチひとつでルーフを開閉できるのは、軽オープンスポーツカーの中でもコペンだけで、開閉時間は約20秒です。価格は1,886,500円~2,435,000円となっています。
※北海道地区の価格は除く

ダイハツ コペン/サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 3,395mm × 1,475mm × 1,280mm
  • 燃費(WLTCモード):19.2km/L(グレード:ローブ、CVT車)

レクサス LCコンバーチブル

レクサス LCコンバーチブルは、レクサスのフラッグシップラグジュアリーオープンカーです。 2020年にLCラインナップに追加されたコンバーチブルは、高級ブランド“LEXUS”にふさわしい上質なインテリア、音響設備、ルーフを閉じたときの高い静粛性を実現。
エンジンは、V型8気筒5.0L(自然吸気)のみで、10速ATを介して後輪を駆動させます。
ルーフはスイッチを操作するだけで、約15秒で開閉できる軽量なソフトトップを採用。座席は2+2シーターとなっていますが、実質2人乗りと考えた方が良いでしょう。
価格は15,000,000円で、まさしく国産最高峰のラグジュアリーオープンカーです。

レクサス LCコンバーチブル/サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 4,770mm × 1,920mm × 1,350mm
  • 燃費(WLTCモード):8.0km/L

生産が終了している国産オープンカー

やはりミニバンやコンパクトカーに比べ、現行モデルのオープンカーはそれほど多くありません。 しかし、これまで生産が終了してしまったモデルの中にも、魅力的なオープンカーが存在します。
そこでここからは、そんな魅力的な国産オープンカーを振り返ってみましょう。

マツダ ロードスター(初代~3代目)

新車で買えるオープンカーでも登場したマツダ ロードスターは過去のモデルもそれぞれ特徴的で魅力的なモデルばかりです。
1989年に登場した初代NA型は、ヘッドライトのON、OFFに連動して開閉するリトラクタブルヘッドライトを採用。
2代目NB型は、曲線的なボディラインが美しいモデルを持ち、初代から継承される1.6Lと1.8Lエンジンを持ちます。
2005年に登場した3代目NC型は、新型のプラットフォームと2.0Lエンジンを採用し、1クラス上の優雅さを手に入れました。

マツダ ロードスター/サイズと燃費

■初代(NA)

  • 全長×全幅×全高 = 3,970mm × 1,675mm × 1,235mm
  • 燃費(10・15モード):12.0km/L(グレード:ベースモデル)

■2代目(NB)

  • 全長×全幅×全高 = 3,955mm × 1,680mm × 1,235mm
  • 燃費(10・15モード):12.0km/L(グレード:ベースモデル)

■3代目(NC)

  • 全長×全幅×全高 = 3,995mm × 1,720mm × 1,245mm
  • 燃費(10・15モード):13.4km/L(グレード:ベースモデル)

ホンダ S2000

1999年にデビューしたホンダ S2000は、ソフトトップルーフを持つオープンスポーツカー。
縦置きに搭載された2.0L直列4気筒VTEC自然吸気エンジンは、9000rpmまで回る超高回転型で最高出力250馬力を発生します。
またS2000はルーフを開けオープンエアを楽しむオープンカーという一面と、軽量な車体と高出力エンジンを備えた本格スポーツカーという両面を持っているのも大きな特徴です。
2005年からはエンジン排気量を2.2Lにアップし、日常運転領域の扱いやすさの向上が図られています。

ホンダ S2000/サイズと燃費
  • 全長×全幅×全高 = 4,135mm × 1,750mm × 1,285mm
  • 燃費(WLTCモード):12.0km/L(前期型:ベースグレード)

トヨタ MR-S

トヨタ MR-Sは、1999年に登場したコンパクトサイズのミッドシップオープンスポーツカーです。
エンジンを座席すぐ後ろに搭載するミッドシップレイアウトにより、理想的な前後重量配分42:58を実現。ソフトトップルーフを採用したオープンカーであるため、運転そのものを楽しみながらオープンエアも同時に満喫できます。
トランスミッションは、MT(前期:5速、後期:6速)と、シーケンシャルマニュアルトランスミッション(SMT)を設定。シーケンシャルマニュアルトランスミッションは、2ペダルであるためAT免許で運転できます。

レクサス ISコンバーチブル

レクサス ISコンバーチブルは、2009年から発売を開始したラグジュアリースポーツセダンISのオープンバージョンです。車種の正式名称は「IS C」であるため、表記が「IS250C/IS350C」となります。
ルーフは、電動開閉式のハードトップを採用し、開閉時間が約20秒。4ドアセダンのISをベースにしているものの、コンバーチブルのドア枚数は2枚になっています。トランスミッションは6速ATのみで、駆動方式はFRです。

オープンカーならではの魅力を感じよう

オープンカーはルーフの開閉をするだけで、季節の空気をダイレクトに感じられるスペシャリティカーです。
ファミリーカーの定番であるミニバンやSUVに比べて実用性は高くありませんが、“移動手段の道具”に留まらない車の魅力をよりダイレクトに感じることができます。
その他のジャンルに比べ、選べる車種は決して多くありませんが、趣味の車やセカンドカーを探しているという方は、ぜひオープンカーを検討してみてはいかがでしょうか。