車を乗り換えるメリットとは?
ずっと乗り続けるのとどっちがお得?

長く車に乗っていると、「そろそろ乗り換えようかな」と思うことがあると思います。
しかし、故障しているのでなければそのまま乗り続けることもできますし、どっちが良いのかな、どちらの方が結果的にお得なのかなという疑問がわくこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、車を乗り換えるのとずっと乗り続けるのはどっちがお得なのか、乗り換えのメリットとデメリット、ベストなタイミングを解説していきます。

車を乗り換える3つのメリット

車の乗り換えは何といっても、新しい車に乗るという楽しみがあります。
新型モデルを選ぶことも含め、今よりいい車や、ずっと欲しかった車に乗り換えるのはカーライフにおける大きな楽しみの一つです。
それでは、まずは車を乗り換えるメリットについて具体的に見ていきましょう。

メリット1:欲しい車に乗れて不便が解消できる

車を乗り換えるもっとも大きなメリットは、何と言っても今乗っている車以外の欲しい車に乗れることです。
それは最近出たばかりのニューモデルかもしれませんし、今の車より大きく使い勝手のいい車かもしれません。 もし特定の欲しい車がないという方でも、多少なりとも感じている今の車の不便な部分をどの車だと解消できるかという視点で最新車種を調べてみると、欲しい車が見つかるかもしれません。
マイカーは単なる移動手段以上の意味を持つ空間ですので、希望する車を手に入れて乗ることは、大きな達成感をもたらし気分も盛り上がるでしょう。

メリット2:安全性能や燃費が良い

新車に乗り換えるのであれば、最新の安全装備が備わっているというケースが多くなります。
以前はオプション装備だったものが標準装備になっていたり、最先端の技術が新しく搭載されていたりと、新しいモデルほど色々な恩恵を享受できます。
道路を走る以上、万が一ということは起こり得ますので、安全であることに越したことはありません。
また安全装備のほか、新しいモデルは燃費に優れていることも大きなメリット。 低燃費であればガソリン代の節約にもなり、年間通しての維持費が抑えられるとともに、環境性能に応じて減税されるなどの優遇措置を受けられる場合もあります。

メリット3:古い車は交換部品がなくなる

車を乗り換えるメリットというより、逆に車を乗り換えないデメリットとして、年式の古い車はメーカーの交換部品がなくなり、修理が困難かつ高額になる点が挙げられます。
どうしても愛着があり、また車のメンテナンスの知識や経験などがあれば、古い車を大切に乗り続けるのも意義のあることです。
しかし、安全に乗り続けるためには、どうしてもメンテナンス代がかさんでしまうもの。 そのほか税金や保険料もかさむ、安全装備が十分でない、買取額がつかないなどの点を考えると、適切な時期に車を乗り換えるのがお得なのです。

車を乗り換える3つのデメリット

次に、車を乗り換える際のデメリットを見てみましょう。ただ、次の車のことを考えるとついワクワクしてしまい、現実的なことを見落としがちになるものです。
乗り換えたいけど、本当にいいのかなと思った時は少し立ち止まって、メリットとデメリットを冷静に検討してみることをおすすめします。

デメリット1:新たな購入費用の負担

新たに車を購入するには、新車であっても中古車であっても、頭金や初期費用が必要です。
ある程度のまとまった金額を貯金しなくてはならず、買いたい車によっては家計の負担にもなるでしょう。
また今乗っている車を下取りや売却するにしても、時勢や市場の動向などによってはあまりいい値がつかない場合もあります。
まずは今の車の価値を調べてみて、欲しい車の費用とあわせて検討し、経済的な負担が大きくなり過ぎないよう調整することが大切です。

デメリット2:ローン残債の手続きが煩雑

今乗っている車のローンがまだ残っている場合は、車の所有者はローン会社等になっており、自分の名義ではないためそのまま売却することは出来ません。
完済してから次の車を買うか、次の車のローンとあわせて払うなど、返済プランについてはローン会社に相談することになるでしょう。
どちらにしても、ローン残債の額と手元の車の査定額、次に欲しい車の金額や返済プランなどを整理し、あわせて検討する必要があります。

デメリット3:さまざまな手間がかかる

今乗っている車を手放し、新しい車に乗り換えるには、さまざまな手続きが必要です。
記入する書類、用意する書類などもたくさんあり、ディーラーや役所へ足を運ぶのは手間がかかります。さらに対面、電話、メールなどでのやり取りがあり、すべての手続きが終わるまで数週間がかかるでしょう。
また、車両本体の手続きに加え、任意保険の書き換え、ETCの乗せ換えなども行わなくてはなりません。
いつかは乗り換えるとしても、仕事の繁忙期や出産などのライフイベントに重なってしまうのは避けた方がよさそうです。

車を乗り換えるベストなタイミングっていつ?

ここまで、車の乗り換えに関わる主なメリットとデメリットをご紹介してきました。では次に、年数や状態によりますが、車を乗り換えるベストなタイミングについて、いくつかポイントをご紹介しましょう。

3年、5年、7年の車検時

新車購入から3年後、その後は2年ごとに受けなければならないのが車検です。
車検にはまとまった費用がかかり、おおよそ10万円前後か、状態によってはそれ以上かかるので、1度の車検でも軽視できません。
しかし、車検を受ける直前に乗り換えをすれば、車検にかかる費用分を次の車の購入費用に充てることもできます。
さらに、次の車が新車であれば購入から3年間は車検がないため、さらに負担を軽くすることができるのです。

年数と走行距離が伸びた時

乗っている年数、そして走行距離が伸びるにつれて、車の維持費というのは右肩上がり。また、部品の劣化によりメンテナンス代や車検代が上がり、新車登録から13年を過ぎると税金も上がります。
その上、年数を経て走行距離が伸びれば伸びるほど、当然のことながら買取価格は下がってしまうことも避けられません。
年間1万kmを目安に現在の走行距離を確認し、伸びてきたなと思ったら乗り換えを検討してもよいでしょう。

生活環境の変化

引っ越しや結婚、家族が増えたなど、生活環境が変化したときは車の乗り換えタイミングといえます。
特にお子さんが増えた場合は、チャイルドシートの設置や世話のしやすさなど、車に求める居住性や快適さもぐっと変わってくるでしょう。
ただ、前述のように乗り換えにはさまざまな手間がかかりますので、あらかじめライフイベントの時期が分かっている場合、なるべく早めに準備しておくのがおすすめです。

メリットやデメリットをふまえ最適なタイミングで乗り換えよう

今回は、車の乗り換えについて、メリットやデメリット、タイミングなどをご紹介しました。
新車に乗り換えると燃費、税金、メンテナンス代など維持費が安く抑えられる一方、今乗っている車の査定額によっては購入費用が大きな負担となります。
それでも年式の古い車からの乗り換えの場合、充実した安全装備と快適性はまさにプライスレス。
最適なタイミングで乗り換えるためには、費用や安全、ライフイベントなどをバランスよく考慮することが大切です。