カーリースはデメリットだらけ?
メリットがある人、向いてない人を徹底チェック!

月々○○円で好きな新車に乗れる!という謳い文句の「カーリース」。本当にそんなことが出来るのか?どのあたりがお得なのだろうか?と思っている方も多いのではないでしょうか。車の購入とも、レンタカーやカーシェアとも仕組みが異なるカーリースは、メリットが多いのも確かですが、デメリットと呼べる点もあります。
そこで今回は、カーリースのメリットだけではなく、気になるデメリットもしっかりとご紹介していきます。

そもそも、カーリースって何?

カーリースとは、契約期間中に月々定額の支払いで車を借りるサービスのことです。同じようなサービスであるレンタカーと違い、借りた車は数年間マイカーのように使えるほか、新車はもちろん、中古車も選べるのが大きな特徴です。
また、頭金なし、税金や諸費用がすべて込みになった定額制というのもシンプルで分かりやすく、カーリースが選ばれている要因の一つと言えるでしょう。リース会社が利用者に代わって新車を購入し、それにかかった費用を月額に直してリース料として支払うというのがカーリースの仕組みです。
このため車の所有権はリース会社にあり、数年間のリース期間が終わったら利用者は車を会社に返還しリース契約は終了となるのが一般的でした。しかし、近年ではリース期間終了後、返還不要でそのまま自分の車になるというサービスも誕生しています。

カーリース4つのメリット

このように、カーリースはいわゆる「車のサブスクリプション(定額制)サービス」として社会に浸透しつつあります。車を持つにあたって新車や中古車を購入する以外に、カーリースでマイカーを持つことを選択する人もどんどん増えてきているのです。
しかし、お金を払って車に乗るという行為は同じでも、購入することとは異なるカーリースにはどのような特徴があるのでしょうか。また、利用者にとってそこには一体どんなメリット、そしてデメリットがあるのでしょうか。
定額制による明朗会計で新車に乗れることは先に述べたとおりですが、まずは具体的にカーリースのメリットからひとつずつ見ていきましょう。

車にかかる費用が明確になる

車を所有していて常に悩みのタネとなるのが、車にまつわる費用の煩雑さと急な出費です。メンテナンスにより毎月かかる車の維持費が読めなかったり、車検や税金などで急に数万円も必要になったりと、毎月のように振り回されることもめずらしくありません。
その点カーリースであれば、毎月定額なので家計の不透明さがなく、さらにメンテナンス代込みのプランを選べば、車にかかる維持費の大半を明確にすることができます。

頭金を用意しなくてもよい

ほとんどのカーリース契約では、頭金を用意する必要がありません。
車を購入するとなれば、通常は車両本体の頭金に加えて登録の際にかかる税金、納車にまつわる諸費用など、初期費用は数十万円以上かかることもざらです。 このため多くの人は「マイカー貯金」というハードルがあり、昨今の車離れにも拍車をかけています。
その点、貯金がなくてもすぐに車を持つことができるカーリースは、今までマイカーを諦めていた人でも、グッとハードルが低くなるのです。

選択できる車種やグレードが豊富

手軽に車に乗れるレンタカーやカーシェアは便利ですが、なかなか希望の車種がないこともよくあります。またお手頃な中古車であっても、オプションが付けられないなど新車のようにはいかないものです。
それがカーリースであれば、EVやPHEVなどのごく一部を除き、ほとんどの国産メーカーの現行モデル、しかも新車を選ぶことができます。グレードや色、オプションなども新車と同様に選択可能なので、乗りたい車種、付けたい装備を選ぶことが可能です。

ネットで完結!申し込み手続きがラク

新車購入にしても中古車購入にしても、何度も店に出向いて担当者と打ち合わせをするなど、相談から実際の納車まで数週間にわたってやり取りをしなくてはならないもの。たとえ資金面で余裕があっても、この労力を負担に感じる人も少なくありません。
カーリースはネットで申し込みが完結する場合が多く、選ぶモデルや金額など、担当者に気を遣ったり交渉したりする必要もなし。リース契約ができたら、あとは自宅で納車を待っていればいいのです。

カーリースの3つデメリット

ここまでカーリースのメリットを見てきましたが、もちろんデメリットも存在します。
一般的に月額制のサブスクリプションサービスというと、契約期間中はサービスが利用し放題、月ごとに解約や再契約も自由というイメージがありますが、 カーリースには中途解約ができない、走行距離に制限があるなど、人によっては「イメージと違った」「利用しにくい」と感じる点もあるのです。
カーリースを検討している方は、以下のデメリットもしっかりと把握しておきましょう。

中途解約ができない

カーリースのデメリットとして最も大きなポイントとされるのが、リース期間中の中途解約ができないことです。レンタカーなどと違い、カーリースは自分専用の車にリース料を月々支払っていくものであり、期間満了まで支払い続けることが前提となっています。 万が一解約となると、状況によって高額の違約金が発生する場合があります。
これを防ぐために、契約時にはしっかりとその条件を確認しておきましょう。そして「やっぱり違う車がよかった」などとならないよう、慎重に車種を選ぶことも大切です。

走行距離に制限がある

各リース会社やプランによって異なりますが、カーリースでは多くの場合、月に1,000km~2,000kmの走行距離制限があります。
走行距離はリース契約満了時の残価(車の価値)にも関わってくるため、契約時の制限を超えると超過料金が発生。ただ、月々チェックするわけではなく合計の距離なので、ある月だけ長距離を走ったとしてもすぐ超過ということにはなりません。
気になる方は、距離無制限のプランが用意されていることもあるので契約時に相談してみましょう。

キズや事故などで追加料金が発生

上記の走行距離制限以外にも、リース期間終了時に「残価割れ」として追加料金が発生する場合があります。たとえば車体にたくさんキズをつけてしまった、事故を起こした、大幅な改造を施したなどがそれにあたります。 不動産の賃貸契約と同じように、最初に借りた状態に戻して返還する「原状回復」が基本であり、それにかかる修理費用などは利用者が負担することになるのです。
なお、プランによっては期間満了後、車を返還せず自分のものにできる場合がありますのでチェックしてみましょう。

使い方が合えばカーリースのデメリットは皆無に等しい

以上、カーリースのメリットとデメリットを見てきました。カーリースは車を持つにあたって頭金という大きなハードルがなく、初期費用ゼロで乗り始められる点はやはり大きなメリットです。
また月々定額の支払いはシンプルで家計の予定も立てやすく、たくさんの車種から新車を選べるのも大きなポイント。ディーラーをまわって担当者と交渉することもなく、ネットだけで申し込みが完結するのもストレスが少なくて済みます。 ただし、一度契約したら数年のリース期間中、途中で解約できないというのはしっかり覚えておきたいところです。 また走行距離に制限があったり、車の状態によってはリース期間終了後に追加料金が発生する可能性もあったりするので、心配な場合は自分に合ったプランがないか利用の前によく確認するのがおすすめです。
以上を踏まえ、まとまった費用を用意できないけれどすぐに車に乗りたい方、月々の車の費用を一定に分かりやすくしたい方、そして買い物や近場の通勤などのライトユーザーなら、カーリースはほとんどデメリットがないおすすめのサービスです。