「買取」と「下取り」の違いとは

買取と下取りどちらも車を手放すという点で変わりありませんが、明確な違いがあります。
それぞれ特徴がはっきりとしているので、自分に合った方法を見つけ、少しでも得をする方法を選びましょう。
主に中古車店などが行う「買取」
買取とは、自分の車を販売店や買取専門店などにそのまま売却することです。
それまで乗っていた車を店舗側が査定し、中古車オークション相場を元に買取価格を算出。査定の内容は車種やグレード、走行距離、年式といった基本情報に加え、車内外のキズ、劣化などさまざまな箇所から判断されます。 一部の店舗を除き、売却代金は数日から1週間で支払われるのが一般的です。
そして、車の買取は自動車ディーラーではなく、買取専門店や中古車販売店、ガソリンスタンドなどで行われます。
1990年ごろまでは購入店舗に下取りに出すというのが一般的でしたが、近年では車買取専門店のCMも頻繁に放映され、すっかり愛車の売却方法として定着してきました。
車購入が条件の「下取り」

下取りとは、主に販売店で購入する際、それまで乗っていた車を引き取ってもらうことです。 イメージとしてはそれまで乗っていた車の売却金額を、購入代金にあてるという感じでよいでしょう。
買取り金額を決める際、車の査定を行うという点は買取と同じですが、下取りの場合は各販売会社間で共有している「下取り基本価格表」を基準にしています。
したがって、業者間オークション相場を必ずしも参考にしているわけではなく、顧客が購入する車との価格調整もあるので、査定額の算出は買取の場合に比べ複雑です。
売る側が車を購入することが前提なため、下取りは自動車ディーラー、中古車販売店で行われます。
売却額で有利な車買取!でも手間とコツが必要
付加価値の高い要素があれば買取価格がプラスされる
買取を利用するメリットは、下取りよりも売却価格が高い傾向にあることです。
上述したように、査定をするという点では下取りと同じですが、そのチェック項目がさらに細かくなります。
例えば車のグレード、オプション装備、場合によっては社外品のパーツなども査定に加わるので、なにか付加価値の高い要素があれば、買取価格にプラスしてもらえる可能性もあるのです。
くわえて、買取業者はひとつではないので、複数の店舗を直接訪問する、または一括査定サービスを利用して、買取価格を比較し競合させられるのも買取の強みといえるでしょう。
タイミング次第では査定額が大幅に下がる場合も
しかし、買取価格に有利な反面、売却するタイミング次第では査定額が大きく下がってしまうデメリットもあります。
買取における車の査定額は、世間での流行、新型の発売など市場での需要に対して敏感。売却する(査定に出す)タイミングによって、買取価格が下がる傾向にあります。
買取に出そうとしている車が不人気かつ世間の需要がない場合、いくら綺麗に扱っていたとしても、買取価格は期待を大きく下回る可能性があるのです。
下取りは手間が掛からないが売却価格では不利
売却と購入の手続きが1つの店舗で済む
一方、下取りは買取と比較して、売却の手間が少ないというメリットがあります。
新車の購入と引き換えに、今まで乗っていた車を売却するというシステム上、必要書類や手続が1つの店舗で済むため、余計な手間がかかりません。
基本的には納車当日まで下取りに出す車は乗っていられるので、移動の足がなくなってしまうこともありません。 万が一納車まで時間がかかり、下取り予定の車が車検切れになったとしても、代車を出すといった柔軟な対応をしてくれる場合も多くあります。
他店の査定見積もりを使っての価格交渉がしづらい
デメリットは買取と比べて査定額が高くないことにくわえ、比較として買取店の査定見積もりを持ってきたとしても、価格交渉に対応してくれることは少ないということです。 あくまでディーラーの目的は車を売ることなので、買取に特化した他店の価格を交渉材料に下取り価格を上げるという方法は現実的ではありません。
ディーラーで価格交渉をするならば、車本体の値引きか、オプションをつけてその分をサービスしてもらうという形をとった方が堅実です。
売却時に損をしないために覚えておきたいこと

買取と下取りの仕組みを理解して、ただやみくもに販売店に車を持っていってもお得になるとは限りません。
どうしたら高い査定がつくのか、自分の車や自動車市場についてよく考えることが高額買取への近道です。
買取価格が高くなるのは決算前
自動車販売店の買取価格は年中一定しているわけではなく、決算の2ヶ月前に当たる1月から3月、または半期決算前の8月や9月に高騰します。
決算時期は進学や就職など新しい生活がはじまる人が多く、車が多く売れる季節であり、中古車販売店は在庫を多く仕入れるため、中古車市場全体の相場が高騰するのです。
さらに、年度末ならば自動車税の加算前でもあるので、3月末までに車を売却すれば、その年の税金分の出費が減るという利点もあります。
車のキズ、へこみはあえて残しておく

車の査定前は洗車と掃除を行い、綺麗にしておくに越したことはありません。しかし、もし車体にキズやへこみがあった場合は、むやみに修理をしない方がよいでしょう。
事前に板金修理をしたからといって買取価格が上がるということは少なく、むしろその修理代で結果的に損をする可能性もあります。
買取店が自社板金工場を持っている、または板金工場と提携している場合が多く、一般の板金代よりも少ないコストで修理できてしまうので、わざわざユーザーが修理するメリットはありません。
確実なのは見積もりを比較すること
買取と下取りのどちらか一方に決めつけるのではなく、地道にそれぞれの見積もりを取って比較することがもっとも大切です。
新車を購入する場合は、最初に買取店の査定を受けておき、その後ディーラーの下取り価格と比較します。
もし買取価格の方が高かった場合、ディーラーの下取りは断ることもできるので、そのまま新車は購入し、今までの車は買取店で売却するのが、手間はかかりますが着実に高価買取を狙える方法です。
時は金なり!気軽に乗り換えられるリースという選択肢もアリ

買取と下取りのどちらが得かというのは、一言で言及することはできません。
いくら買取価格を高くしたいからといって、ところかまわず店舗をはしごしたり、複数の査定見積もりといつまでもにらめっこしていては、精神的に疲弊し、時間を浪費するだけです。 時は金なりというように、やはり自分の状況と妥協点をきっちり見極め、売却に挑みましょう。
もし、乗り換えをもっと簡単かつ、リーズナブルに抑えたいという方にはカーリースがおすすめです。 リースは月々の支払いに税金類を含めることで、月々の出費を一定にすることができます。また、乗り換えの際も車をリース会社に返却するだけなので、自分で売却の手続きをする必要がありません。
このように、車の売却方法はひとつではないので、自分に適したやり方を見つけ、充実したカーライフを送りましょう。


