EVやハイブリッド車はまだ早い!?
ガソリン車以外を選ぶホンネとは

昨今、環境に優しい車、災害時に強い車として電気自動車(EV)が注目されています。
他にも、燃費に優れたハイブリッド車やEV走行も可能なプラグインハイブリッド車、はたまた水素自動車なども話題になっていますが、実際のところ、どれくらいの人がガソリン車以外のクルマに興味を持っているのでしょうか。
今回は「電気自動車に関するアンケート」(2021年2月/パーク24調べ)を元に、さまざまな角度からガソリン車以外についての人々の本音を探っていきます。

次に購入したい車はガソリン車?それ以外?

近年、新しく登場した車を見ると、EVやハイブリッドがラインナップされていることが多くなっています。 しかし、やはりまだまだクルマといえばガソリン車というイメージを強く持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それでは、今後買う車としてどのタイプを検討している人が多いのか、アンケートを元に見ていきましょう。

半数以上がガソリン車以外を検討中!

アンケートによれば、「ガソリン車以外の車の購入を検討したことがある」人は回答者6,816名のうち55%にものぼりました。 つまり、全体の半数以上の人がガソリン車以外の選択肢も視野に入れて検討しているというのです。
またこの中でも、現在車を所有している回答者に限るとその数字は61%となり、ガソリン車以外を検討することは決して珍しくはないことが分かります。
なお、今はクルマを所有していない回答者では47%にとどまっており、実際に今車に乗っている人の方がガソリン車以外への興味を示していると言えるでしょう。

EVも増えてきたが、ダントツはハイブリッド

それでは、多くの人が検討している「ガソリン車以外」とは、具体的にはどのタイプなのでしょうか。
種類別の回答によると、ダントツのトップは「ハイブリッド車」で71%、次いで「EV」が31%、「ディーゼル車」が25%、 「プラグインハイブリッド車」が14%、「水素自動車」が7%という結果になりました(複数回答)。
近年注目を集めているEVですが、ハイブリッド車に比べると検討率は半分以下という結果となり、ややハードルが高いことがうかがえます。

EVはまだまだ買えない!?検討者の本音とは

ガソリン車以外に検討する車として、EVはハイブリッド車に大きく水をあけられてしまう結果となりましたが、具体的にはどんな部分がネックになっているのでしょうか。
EVがどのようになったら買いたいかという答えは、やはり「価格が手ごろになったら」。次いで「充電ステーションが増えたら」、「航続距離に不安がなくなったら」が続きました。

価格が手ごろになったら欲しい

EVのニューモデルが次々登場しているといっても、価格はまだまだ高いイメージがあります。
一体いくら位であればEVの購入を検討するのか、もっとも多い答えは「200万円以下」、続いて「150万円以下」となりました。 これはつまり、一般的なガソリン車とほぼ同じ価格帯であれば、ガソリン代がかからないEVを選ぶという意図がうかがえます。
なお、現在国内で販売されているEVの価格は約400万円。理想の価格とは倍以上の差があり、EVに対する補助金や税制優遇などにあるとは言え、まだ決め手には欠けるようです。

充電ステーションが増えたら欲しい

EVはガソリン車と違って自宅で充電できますが、やはり街中に充電場所が多くなければ安心して走ることは出来ません。
充電ステーションが増えてほしい場所としては「ガソリンスタンド」という声が多く挙がりましたが、同じくらい「コンビニエンスストア」という意見がありました。
その他「時間貸駐車場(コインパーキング)」「SA・PA」「商業施設」「道の駅」という回答があり、 もしこれらの場所に充電ステーションが設置されれば、EVは燃料補給(充電)に関してガソリン車よりもさらに便利ということになります。

航続距離に不安がなくなったら欲しい

充電ステーションの数に続いて懸念されるのが、やはり航続距離です。
EVが1回の満充電で走れる距離の理想は、アンケートによると「501km以上」が最も多く、次いで「401〜500km」となりました。
しかし実際の国産EVの航続距離は約160km~570km(JC08モード)となっており、十分に安心できるとは言えません。 ちなみに一般的なガソリン車の場合、満タン時の航続距離は約600km~1500kmにもなるため、EVにも500km以上の航続距離を求めるのは当然とも言えます。
ただ、今後EVの技術革新が進むにつれ、距離が伸びていく見込みは大いにありそうです。

今EVに乗っている人は、なぜ買ったの?

このように、価格や充電ステーション、航続距離といった点でいささか不安のあるEVですが、今現在すでに乗っているという人は何が決め手となって購入したのでしょうか。

EVの魅力はトータルのお得さ

EVを選んだ人が挙げた理由としてもっとも多かったのは「ガソリンに比べて燃料費がかからないから」で、維持費がコストカットできる点が大きかったようです。 車体価格の高さはありますが、もし同価格帯のガソリン車を買おうとしているなら、EVの方がトータルでお安くできるという判断でしょう。
また他には「環境に優しそう」「自宅で充電できる」「乗り心地がいい」「災害時に蓄電を利用できる」といった理由も挙げられました。

現在のEV所有率はごくわずか

ところで、現在実際にEVに乗っている、保有しているという人の割合はどのくらいなのでしょうか。
アンケートによれば、現在何らかの車を保有していると答えた3,930人のうち、 EVを持っているのはわずかに1%。また、プラグインハイブリッド車も同じ1%にとどまりました。 ハイブリッド車を保有している人も17%となっており、日本においてはまだまだガソリン車が主流とであることが分かります。
しかしヨーロッパ各国ではEV普及率が飛躍的に増えているほか、国産メーカーも将来的に環境面から電動車の割合を増やしていくことは間違いありません。 こういった今後の状況も見据えれば、今からガソリン車以外の車もチェックしておくのに越したことはなさそうです。

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