カーリースは中途解約できる?できない?
損をしないための3つの対策をチェック!

毎月定額の利用料を払うことでマイカーのように車に乗れるカーリース。「車のサブスクリプション」とも呼ばれ、新しい車の乗り方として定着しつつあります。
ただ、気になるのはやはり「中途解約はできるのか?」という点ではないでしょうか。
たとえば音楽のサブスクリプションであれば、月々定額で聴き放題、やめたくなったら次の月から解約することができます。しかしカーリースでは原則として中途解約はできません。
そこでこの記事ではカーリースで中途解約ができない理由、例外的に認められるケース、そして中途解約にまつわる対策をあわせて解説していきます。

カーリースで中途解約できないのはなぜ?

カーリースとは月々定額のリース料を支払うことで、リース期間中マイカーのように新車や中古車に乗ることができるサービスです。
このカーリースは原則として中途解約ができません。その理由は、リース料の仕組みを見ていくと分かります。
カーリースではまず利用者が選んだ新車をリース会社が代わりに購入。その車両代金に税金や諸費用を足してリース期間で割ったものが月額料金となり、利用者はこれを支払います。
このようにカーリースのリース料は、意味合い的には自動車ローンの支払いと似ています。 車に乗らなくなったからといって途中でローンを放棄できないのと同様、中途解約をしてしまうとリース会社が損害を受けることとなるため、カーリースでは原則として中途解約ができないのです。

中途解約の解約金や違約金

原則として中途解約ができないカーリースですが、何らかの理由でリース期間を満了できなくなった場合、解約金や違約金が発生します。
よくある例では、契約期間を経過する前に解約しなくてはならなくなった場合、 契約期間分のリース料の総額から今まで支払った料金を差し引いた金額を解約金として支払わなければならない、といったことがあります。 つまり、仮に5年契約で4年間しか乗らずに解約になった場合でも、5年分のリース料は支払わなくてはならないということです。
このためカーリースのリース期間満了前に中途解約をしても大きなメリットはありません。

やむを得ない理由で、中途解約が認められるケース

カーリースのリース期間は一般的に3年~9年と、長期にわたる場合がほとんどです。
とは言え、10年近いカーライフにあっては、何が起こるか分かりません。 原則として中途解約ができないカーリースですが、やむを得ない場合には例外として解約が認められるケースがいくつかあります。

例外として解約が認められるケース
  • 全損事故や盗難に遭った場合
  • 契約者が死亡または長期入院などの場合
  • 海外へ転勤になった場合
  • 家族が増えて車両の乗員数が足りなくなった場合 など

リース車両の全損事故や盗難といったケースでは、解約が認められるというよりも強制的な解約となり違約金等が発生する場合があります。 また契約者死亡の場合も、もちろん解約の手続きとなります。
そして契約者の入院、海外転勤、家族が増えるなどのケースですが、これらについてはリース会社によって対応が異なります。 解約が認められるのか、またその場合の解約金や違約金がどうなるのかはリース会社での個別対応となりますので、早めに相談するようにしましょう。

契約前にチェック! 中途解約のリスクに備えよう

やむを得ない場合には中途解約が認められるとはいえ、その際は残りのリース料や違約金などをまとめて支払わなければならず、金銭的な負担は大きくなります。
これを避けるためには、やはり中途解約をしないことが一番。契約者の死亡や急な病気はどうすることもできませんが、全損事故や盗難、生活の変化などについては対策を取ることができます。
それでは、中途解約にまつわるリスクに備えて、カーリースの契約前に確認しておきたいポイントをご紹介しましょう。

対策1:保険にしっかり入る

カーリースを契約する際に全損事故や盗難などに備えて必ず入っておきたいのが車両保険です。
これは自動車の任意保険において選択できるもので、リース料に含まれている自賠責保険とは別のものであり、利用者が自分で契約する保険となります。
車両保険に入っておけば、全損や盗難などの場合に保険金が下りるため、中途解約の際の負担に備えることができます。

対策2:リース期間とライフプランを考える

カーリースではリース期間を長くすればするほど月額料金を安く抑えることができます。しかし期間が長いほど予期せぬ出来事も多くなり、中途解約のリスクも高まってきてしまいます。
これを回避するにはリース期間が3年の場合、5年の場合、7年の場合などで月額料金がどう変わってくるか、リース会社のホームページなどであらかじめシミュレーションをしておくといいでしょう。 リース期間を長く取りすぎず、かつ月々の費用を抑えるためにはボーナス払いを含めたり頭金を用意するなどの工夫をすることもできます。 ラクのりの場合は7年契約のプランで5年が経過すると解約金なしでいつでも返却または乗り換えができる(※)ので、こういったプランを探すことも有効です。
※総走行距離が「2,000km×期間」を超えた場合は、超過距離1kmにつき8円の超過精算金が発生します。
そして、ライフプランにおいては子どもが増えたり両親と同居したりなど、リース期間中に起こりうる車の使い方の変化をいくつか想定しておきましょう。 チャイルドシートやスライドドアなど、誰がどんな風に使うかイメージした車種選びをすると失敗が少なくなります。

対策3:一定年数経過で解約可能なリース会社を選ぶ

カーリースの中には、リース期間のうち一定の年数が経過することで解約が可能になるものがあります。
先にも述べましたが、ラクのりの場合は7年契約のプランで5年が経過するといつでも返却または乗り換えができ、この際に解約金はかかりません。
カーリース選びの際には、こういったプランもあることを念頭においてご自身にあったプランを選択するのがおすすめです。

リスクへの対策と準備が大切

今回はカーリースの中途解約について、仕組みや対策などをご紹介しました。
カーリースは毎月一定の月額料金や頭金が不要など、カーリースならではのメリットがたくさんあります。ただ、新車を購入する場合とは異なるカーリースならではの注意点があることも忘れてはいけません。
カーリースを利用する際には中途解約にまつわるリスクも検討し、車両保険に加入するなど対策を取ることで、安心したカーライフを送ることができるのです。