コラム

車検でもっとも気になるポイントは、やはり費用と依頼する業者でしょう。この2つについて、モヤモヤをすっきりさせてくれるのが車検の事前見積もりです。
車検代には税金や自賠責保険などの「法定費用」と点検を受け車検を依頼するための「車検基本料」、点検の結果車検を通すためやらなければならない整備や依頼整備項目を含む「車検整備代」の3つに分かれますが、 「法定費用」についてはどの業者に頼んでも同じ。そのため「車検基本料」「車検整備代」の違いによって、車検の費用は大きく変わってくるのです。

複数の業者から見積もりを取れば金額の高い、安いはもちろん、どのような整備を行うのか、どんな部品を交換するのか、その内容まで細かく比較検討することができます。
これにより自分の車に合った車検業者を選べるとともに、気になる部分は金額交渉することも可能になります。
また他のメリットとして、急な出費に慌てずに済む、交換部品が分かれば事前に自分でメンテナンスすることもできる、さらに、提示された金額によっては車の買い替えも検討できるなどが挙げられます。
このように、見積もりを事前に取ることで多くのメリットが得られます。それは金額面のみならず、自分の車の状態を把握し、正しいメンテナンスや安全運転のための情報としても役立ちます。

車検を取り扱っている業者はたくさんあり、最近ではインターネットのみで見積もりが取れるところもあります。ただ、細かい金額まで正確に知るためには、やはり実車を持ち込んでの見積もりが大事。
ここでは車検見積もりを依頼できる代表的な4つの業者をご紹介しましょう。

新車で車を購入した場合、車検の際に知らせが届くなどしてそのままディーラー車検を行う方も多いと思います。
信頼できる整備技術を持ち、交換部品なども純正品のため安心です。その分費用も高くなりがちですが、どの部分にどんな整備が必要なのか、基準を知るためにもぜひ見積もりを取ってみましょう。

ディーラーと比べると、身近で敷居も低いのがガソリンスタンドの特徴です。いつも給油や洗車で訪れている店舗なら気軽に相談できるため、こちらも見積もりを取っておきたいところ。
ただし、看板などは出ていても敷地内に指定工場がないこともあるので、まずは給油のついでに相談してみるのがオススメです。

＼イデックスなら車検見積り無料！ご予約はこちら／

車検専門店とはその名の通り車検のみを扱うお店で、スピーディさと費用を抑えた明朗会計が特徴。車検に特化しているため、あくまで車検のための必要最低限の整備という色合いが濃くなります。
見積もりを取る上では金額や内訳だけでなく、土日もやっている、短時間で済むなどのメリットも考慮しましょう。

車検専門店顔負けのスピーディさを誇るのが、カー用品店での車検です。特徴は何と言っても、タイヤやエンジンオイルなどの消耗品の種類が豊富なこと。
ただし、整備技術にバラつきがある場合もありますので、気になる点があれば見積もりを取った段階で相談してみるといいでしょう。

さて、ここまで車検の見積もりを取るメリットなどをご紹介してきましたが、実際に見積もりを取るのはいつ頃がよいのでしょうか。
結論から言うと、見積もりを取り始めるのは「車検予定日の1ヶ月前から」が望ましいでしょう。複数の業者から相見積もりを取ろうとすると、業者のピックアップや土日にやっているかなどを含め、見積もりだけで数週間程度掛かる可能性があります。 その後比較検討し、最終判断をするまで1ヶ月の余裕は欲しいところです。
ただし、余裕が大事と言っても、あまり早すぎるのはオススメできません。なぜなら、お盆や正月前などは交換部品の在庫が切れるなど、車検には時期的な要素も大いに関係します。 実際の車検日と見積もりの時期が離れすぎてしまうと走行距離が増え、内容が正確でなくなってしまう可能性があるため1ヶ月前程度がオススメです。

車検見積もりを取ったことがない方は、実際にどのようなものかイメージしづらいかもしれません。ここでは見積もりを取る際にかかる時間や費用をみていきましょう。

車検の見積もりにかかる時間は、約15分～60分程度が一般的です。ただしこれは見積もり自体の時間であり、実際には待ち時間やその他の確認などの時間もかかります。
もちろん基本料金だけの見積もりならそれほど時間は掛かりませんが、より正確な金額を把握するためにはしっかりとした見積もり作業が必要です。
混み合う時期は、数時間待ちという可能性も0ではないため、無駄な時間をかけないためにもあらかじめ見積もりの予約をしておくのがオススメ。 インターネットや電話で受け付けている場合が多いため、業者をピックアップする際に一緒に確認しましょう。また、必要書類などをしっかり揃えておけばよりスムーズに進みます。

車検の見積もりは、どの業者であっても無料という場合がほとんどです。 もちろん、その場所まで出向くガソリン代や高速道路代などはかかるため、なるべく近隣の店舗を選ぶに越したことはありません。
ただ例外として、出張見積もりの交通費や、車検切れの車両の運搬費用などがかかる場合はあります。心配な時は、予約の際に無料かどうか確認しておくと安心です。

今回は、車検にあたって見積もりを取ることのメリットやその方法をご紹介しました。 複数の業者から見積もりを取ることで費用を抑えられるのはもちろん、整備内容の内訳を比較検討することにより、自分の車に合った業者を選べるようになります。
見積もりを取るだけなら無料の場合がほとんどですので、車検予定日の1ヶ月前から、ディーラーやガソリンスタンドなどいくつかピックアップしてまわってみましょう。その際はあらかじめ予約をしておくとスムーズです。
2年に1度とはいえ、高額の出費をともなう車検。少しでも費用を安く抑えたい、何をしているのか分からない、言われるがまま払ってしまいそうで不安という方は、愛車のことを知る上でもぜひ車検の見積もりを取ってみることをオススメします。