【車と税金】長年乗ると損をする?
自動車重量税の仕組みを徹底解説!

車検の請求書に記載されている諸経費の欄、その中の1つに自動車重量税という項目があります。

「重量に対する税金ってなに?」
「車の重さで納税額が決まるの?」
同じ重さなのにわたしの車は重量税が高いの?」

このような疑問を1度は抱いたことがある人は多いはずです。税金の支払いは義務ですが仕組みを知らずに払っていると「知らないうちに納税額が高くなっていた!」ということもあるのです。
今回は損をしないために自動車重量税の仕組みについて解説していきます。

自動車重量税とは?

自動車重量税とは自動車を購入した時と車検の時に支払う国税のことです。車の重さに対して課せられる税金なので、車種によって税額は変わります。
ここで気になるのが「どのような目的のために納税しているのか?」ということです。 自動車重量税は3/4を国、残りの1/4が市町村に割り振られ、一般道路の建設費や整備費といった自動車関連事業に充てられてきました。 しかし2009年に道路特定財源が廃止され、現在は一般財源としても使用されています。
自動車重量税は自動車税と同じで毎年課せられる税金ですが、支払うタイミングは新車登録時と車検時なので、自家用車であれば2年毎にまとめて支払うことになります。

重量税の額について

自動車重量税の額は、車の重さで区切られます。例えば自家用乗用車の場合は車両の重さ0.5tごとに税額が変わり、軽自動車は車両の重さにかかわらず税額は定額です。
それでは自家用乗用車と軽自動車について新規登録の際に支払う重量税と車検(継続検査)の際に支払う自動車重量税の額を一覧で挙げていきます。

普通乗用車の重量税
3年自家用(新車新規登録時)
車両重量 エコカー減税適用 エコカー減税適用なし
免税 75%減 50%減 25%減 本則税率 適用なし
0.5t以下 0円 1,800円 3,700円 5,600円 7,500円 12,300円
~1.0t 0円 3,700円 7,500円 11,200円 15,000円 24,600円
~1.5t 0円 5,600円 11,200円 16,800円 22,500円 36,900円
~2.0t 0円 7,500円 15,000円 22,500円 30,000円 49,200円
~2.5t 0円 9,300円 18,700円 28,100円 37,500円 61,500円
~3.0t 0円 11,200円 22,500円 33,700円 45,000円 73,800円
2年自家用(継続検査時)
車両重量 エコカー減税適用 エコカー減税適用なし
免税 50%減 エコカー エコカー以外 13年経過 18年経過
0.5t以下 0円 2,500円 5,000円 8,200円 11,400円 12,600円
~1.0t 0円 5,000円 10,000円 16,400円 22,800円 25,200円
~1.5t 0円 7,500円 15,000円 24,600円 34,200円 37,800円
~2.0t 0円 10,000円 20,000円 32,800円 45,600円 50,400円
~2.5t 0円 12,500円 25,000円 41,000円 57,000円 63,000円
~3.0t 0円 15,000円 30,000円 49,200円 68,400円 75,600円
軽自動車の重量税
3年自家用(新車新規登録時)
エコカー減税適用 エコカー減税適用なし
免税 75%減 50%減 25%減 本則税率 適用なし
軽自動車 0円 1,800円 3,700円 5,600円 7,500円 9,900円
2年自家用(継続検査時)
エコカー減税適用 エコカー減税適用なし
免税 50%減 エコカー エコカー以外 13年経過 18年経過
軽自動車 0円 2,500円 5,000円 6,600円 8,200円 8,800円

エコカーは減税でも年代の古い車は増税の対象になる!?

一覧からみてもわかる通り、重量税は車の重さ以外にもエコカーか否かによって額に差があります。それでは、この差がどのような基準から決められているのか解説していきます。

エコカーの優遇措置について

エコカーとは低公害車といわれる車の通称です。低公害車は大気汚染物質(窒素酸化物および一酸化炭素・二酸化炭素など)の排出が少なく、自然環境に優しい車を指します。
環境破壊問題は世界中で議論される問題であり、車の排気ガスは環境破壊の一因として挙げられています。そこで排気ガスを規定内に抑えた車に対し、新車登録車検時に減税する措置がとられました。これがエコカー減税です。

エコカー減税の対象となる車は下記の通りになります。

  • 電気自動車
  • プラグインハイブリッド自動車
  • 燃料電池自動車
  • クリーンディーゼル乗用車
  • 天然ガス自動車

自動車重量税は燃費基準の達成割合や搭載エンジン、グレードによって細かく分かれているので、同じ車種でも減税率が異なる場合があります。 もし購入を検討している車が何%の減税対象になるのかわからない場合には、カタログに記載されている数値を確認しましょう。

13年経過または18年経過した車の重課について

エコカー減税で優遇措置が取られる反面、古い車の重量税は重課(増税)されます。
例えばエコカー減税(50%減)適用の車で、重量が1.0t以上1.5t未満の車は、車検時に7,500円を納税します。 しかし、同じ重量でも13年経過している車は34,200円、18年経過している車では37,800円と重課された額を納めなければなりません。

エコカー減税(50%減)適用車と13年経過した車を3回車検した場合の納税額は下記のようになります。

  • エコカー減税(50%減)適用車の重量税:7,500×3回=22,500円
  • 13年経過した車の重量税:32,400×3回=97,200円

手をかけて大切に乗り続けている車でも、エコカーと比較すると年式の古い車には高い税金が課せられるのは一目瞭然です。

自動車重量税は維持費として捉えよう!

今回は自動車重量税について解説してきました。車の維持費にはガソリン代や整備代などがあり、これらはセルフガソリンスタンドを利用したり整備業者を調べたりすることで節約ができます。
しかし自動車重量税はエコカー減税が適用される新しい車に乗り換える以外、納税額を抑える方法はありません。年式が古くなった車は重課され、いつの間にか額が大幅に増えてしまっている可能性もあります。 そのため、愛車の自動車重量税を把握し維持費の一部と捉え、今の車に乗るために維持費がいくら掛かっているのかを知ることが大切です。
もしも今の維持費が高いと感じた方は、エコカー減税が適用された車へ乗り換えるか、税金や車検費用などを含め月々定額で新車に乗れるカーリースの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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