そもそもカーリースって何?
マイカー所有以外に車を利用する方法として考えられるのが「レンタカー」「カーシェア」、そして「カーリース」の3つです。
まずはそれぞれどのような違いがあるか、そしてどういった方におすすめのサービスなのかについてご紹介します。
レンタカー
旅行や仕事での出張時など、一定期間だけ車を借りるレンタカーの利点は、借りた店舗に再度返却する以外に、別の店舗で返却する「乗り捨て」ができるのも嬉しいところです。
ただし、借りる、もしくは返却できるのは店舗の営業時間内である必要があります。そのため、旅行やお仕事の予定の中に、“レンタカー屋さんに寄る”という時間を取らなければなりません。
大手レンタカー業者の料金は、6時間で5,000円前後、24時間で7,000円前後が相場(軽自動車やコンパクトカー)。そのため長期利用というよりは、旅行や出張先で、空港から宿泊先や観光地まで、もしくは、決められた1日の移動手段といったように、一時的な利用がおすすめです。
カーシェア
カーシェアとは、車(カー)を共有(シェア)するサービスで、事業者もしくは個人が所有するクルマを時間単位で借りることになります。カーシェアのメリットは、レンタカーよりも気軽に利用できることと、サービスによってはスマホアプリなどを利用することで貸し借りを無人化。そのため、24時間いつでも借りて返すことができ、レンタカーよりも利便性という点では優れています。
ただし、業者が運営する場合は、カーシェアステーションが近くにあるかどうか、また、個人間であれば借りたい車が近くにあるかどうかを調べなければなりません。さらに、使いたい時間にクルマが空いているかどうかもわからないため、事前に利用したい日時に合わせて調べておく必要があります。料金は大手業者が運営しているサービスで、6時間で5,000円前後、24時間で7,000円前後とレンタカーとほぼ同じですが、サービスによっては利用距離によって料金が加算される場合があります。
カーシェアの利用に向いているのは、近くにカーシェアステーションがある方で、月に数回程度かつ、数時間以下の利用が多い方に限られます。
カーリース
諸費用込みの月額定額で、レンタカーやカーシェアと比べ、1か月単位で考えれば費用は掛からないことや、自分のクルマとしていつでも自由に使えることが大きなメリットです。また、メンテナンス費用や税金も込みの定額制なので、車検時期に多額の出費を覚悟しなければならない、ということもありません。
レンタカーやカーシェアと比べてデメリットがあるとすれば、自由に車の乗り換えができないこと。リースとは言っても自分のクルマとして利用するため当たり前と言えば当たり前ですが、普段は運転がしやすいコンパクトカーで、家族との旅行では大型ミニバン。といった使い方はできません。
通勤や家族の送迎、日常的な買い物など、月に6~8回以上クルマを使う必要があるという人にはカーリースがオススメです。
しかも、定額制だから新車購入時のようにまとまったお金を用意しなくても、負担なく新車を手に入れられるというのも大きな魅力のひとつです。
カーリース選びの際に必ずチェックしたい3つのポイント

このように、「生活にクルマが必要だけれど、家計にひびかせずにクルマを手に入れたい」という人にとって、カーリースは魅力的な選択肢のひとつです。
しかし、カーリースサービスと言ってもひとつではなく、各社料金とサービスがそれぞれ異なるため、契約前に内容をしっかり確認しておくことが必要です。
特に次の3点は必ず確認するようにしましょう。
1.毎月の金額がいくらになるのかチェック!
同じ車種をリースしたとしても、事業者によって毎月の支払い金額は異なります。そのため、同じ車種で何年の契約が必要で、月々いくらになるのかを事前に比較することが大切です。
大手業者A(契約期間11年)
・プランA(メンテナンスパックなし):18,000円(ベーシックグレード)
・プランB(メンテナンスパック付き):29,000円(上級グレード、カーナビバックカメラなど)
大手業者B(契約期間5年)
・プランA(メンテナンスパックなし):25,000円(ベーシックグレード)
・プランB(メンテナンスパック付き):33,000円(ベーシックグレード、カーナビバックカメラなど)
大手業者C(契約期間7年)
・プランA(メンテナンスパック無し):28,000円(ベーシックグレード)
・プランB(メンテナンスパック付き):38,000円(ベーシックグレード、カーナビバックカメラなど)
2.月額にどこまで含まれているかチェック!
カーリースは車検や税金、メンテナンス費用などが月額に含まれますが、どこまで含まれているかは事業者によって異なります。
上記でも触れたように、安いプランによっては車検費用が含まれていない場合もあるので要注意。自分でメンテナンスを依頼するたびに業者を選定する手間をかけてでも費用を抑えたい方は、メンテナンスパック無しという選択もアリです。
しかし、定期的なメンテナンスのたびに業者を探し、検討するのが面倒という方は、基本的なメンテナスを任せられるメンテナンスパック付きがおすすめ。契約時をはじめ、カーリースのメリットは車の所有に関わる手間を減らせることなので、どこまでのサービスが必要かをよく確認しましょう。
3.リースが終わったクルマをどうするのかチェック!
多くのカーリースは、5年や7年といった契約期間満了の際、返却するのが一般的です。仮に同じクルマを継続利用したい場合には、再リースの契約をすることになりますが、業者によっては同じクルマを借り続けられないこともあります。
また、自分のクルマにする場合、残価と呼ばれる“その車の価値”が残っていると、残価の清算をしなければなりません。さらに、一般的なカーリースには、利用できる距離制限が設けられており、距離を超過してしまうと追加料金が発生する可能性があります。
5年や7年でクルマを乗り換えることに魅力をあまり感じないのであれば、リース契約終了後にそのまま自分のクルマにできるサービスがおすすめです。